お父さんは心配性

作品名:お父さんは心配性(おとうさんはしんぱいしょう)
種類:漫画
製作:日本
著者:岡田 あーみん(おかだあーみん)

人を成長させてくれる漫画や小説というものはやっぱり存在します。

それらの作品はとても大事な心の友です。

そして、岡田あーみんの作品が自分を成長させてくれたのかどうかはっきりとはわからないのですが、これも確かに大事な心の友です。

なぜなら、こんなに笑わせてくれる作品は他にないからです。

主人公の佐々木典子は高校一年生。父ひとり娘ひとりのふたり家族です。そして娘の典子に北野くんという素敵なボーイフレンドができるのですがそれがすべての始まりでした。典子のお父さんは異常なまでの心配性だったのです。

まず、この作品には4タイプの人物が登場します。

1、常に良心、常識を失わずにいられるひと(主人公・典子)
2、常軌を逸した人物に違いないが、良心もあり常識を取り戻す瞬間もありそこを行き来するひと(典子の父・光太郎)
3、常に猟奇的、もしくは非常識なひと(福永さん、安井さん)
4、2と3を行き来するひと(キャプテン)

なぜこんな説明をするかと言うと、常に登場人物の誰かが良心や常識を失わずにいること、だからこそ猟奇的で非常識な展開が際立ち、かつなぜか受け入れられることこそがこの作品の特徴と魅力であると思うからです。

猟奇的で非常識な展開でも、その中で誰かが良心ある視点を持ち続けてくれているから読者も最後までついて行ける、と言ったところでしょうか。

ただし、私の友人は嫌いだそうで理解できないそうです。

すべてのひとにとって素晴らしい作品でないことは仕方ないことではありますが、個人的にはこの世になくてはならない作品だと思います。

PAINへもどる