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秘めたる力があるのでは・・・

脳が刺激をうけることで疲労を感じやすい内向型は、使えるエネルギーに限界があると思っておいたほうが無難です。

ですが、それは内向型の持つエネルギーの絶対値が少なく、限られているということではありません。

疲れるくらい脳が刺激をうける、ということはそれだけ脳が活発に動いているということです。

エネルギーが少ないのではなく、エネルギーの消費量が多いということなのです。

わたし個人は運動が苦手なこともあり、体力がないであろうことは否定しづらいのですが、こんなにも四六時中何か考え事をしているのならば、使いようによってエネルギーは無尽蔵にあるのではと思うことがあります。

ご自分にそんなものはないとお感じになられても、エネルギーの消費量がとてつもなく大きい何か(原因)をお持ちの筈です。

それが、悩み事なのか仕事なのか趣味なのかはわかりませんが、わかってしまえば案外とエネルギーはうまく回りだすのではないでしょうか。

というか、内なる力、秘めたる力。無尽蔵にあるエネルギー。

そういうものが内向型にはあるもんだ、と思いたい。

よいっぱりなのは内向的なせい?

よいっぱりとは、夜は元気だけど朝はよわいひと、という意味です。

内向型は睡眠障害を引き起こしやすい気質だそうです。

睡眠障害とは、不眠や過眠など生活や健康に支障が出るような睡眠にまつわる障害のことです。

たしかに、内向型は外からの刺激に敏感なのですぐ興奮してしまい、夜に眠れないなどということがあると一気に体内時計は狂います。

また、内向型の性質として疲労を回復させるのに時間がかかるというものもあるので、過眠になりがちだったとしてもうなづけます。

もしあなたがよいっぱりの朝寝坊なら、内向的であることが原因かも知れません。

理想を言えば、日々のストレスにうまく対処できていると、夜ぐっすり眠れて、朝も早く目ざめます。(言うのは簡単)

あなたがHSP(ハイリーセンシティブパーソン。こちらの記事参照)ならば、カフェインを避けることで不眠のリスクを避けることもできるようです。

余計なことですが、よいっぱりって作家さんみたいでちょっとかっこいいですよね。でも早起きは三文の得とも言います。一回早起きして味をしめてみれば生活が変わるかも?

疲労のピークを意識してみる

疲れやすい内向型は、もはや疲れることを避けていては生きていけません。

なぜ疲れやすいかというと、外からのあらゆる刺激に対して脳が活発に動くからで、決して体力がないわけではないのですが、しかしながら使えるエネルギーに限りがあるのは事実です。

では、そんな内向型は何を指針にして行動予定や目標を立てればいいのでしょうか。

”もうこれ以上は動けない。話せない”と思う状態。

それを、「疲労のピーク」と呼ぶことにします。

「疲労のピーク」を迎えた時に、もし一人だったらそのまま休息に入っても問題ないですよね。

でもそれが人前だったら?

ピンチです。集中力はなくなっていて、しどろもどろ。失敗して誰かときまずくなってしまうことも。

疲労することは避けられない。でも、人前で「疲労のピーク」となることを避けようとすることはできる筈。

予定から逆算して行動し「疲労のピーク」を避けたり、「疲労のピーク」が来そうな気がしたらひとりで休憩してみたり。

疲れることを避けてしまうと何事にも消極的にならざるをえないので、もしなにかチャレンジしてみたいと思うような時、「疲労のピーク」を避けることを意識し行動してみてはいかがでしょうか。

体力がなくてこまる

内向型は外からの刺激をうけて、わりとすぐにエネルギーを消耗し、ときには枯渇してしまいます。

では、内向型は体力がないのでしょうか。

一般的に言われる体力とは、

・持久力
・からだの疲れにくさ
・スタミナ
・持続力と活力
・バテにくい

などという言葉に置き換えられるようです。

あまり言葉にこだわるとヘリクツになってしまうのですが、やむをえない部分もあるのでつづけると、これらはすべてからだが元気かどうか?をあらわすものです。

疲れた、体力がない、と感じた時、本当にからだも元気がないですか?

軽い感じはしなくても案外動けるのでは??
自分を疲れさせたこと、以外の何かならなおさらまだ動ける筈と思います。

内向型は脳が活発に動くと疲労感を感じます。それは、疲労を感じるくらい物事に対して脳がよくうごくということなのです。

疲れているのは、脳みそだけかも知れませんよ。

対策をうっておく

内向型が、かぎりあるエネルギーを効率よく使ったり貯めたりするのには、ちょっとした工夫が必要です。

・刺激が多くなりすぎて、疲れるのを防ぐために情報をシャットダウンして休息をとる。
・エネルギーを復活させるためにひとりで考えたり思いめぐらせる空間を確保する。

でも、世間では刺激的なことはかならず楽しいし、ひとりでいるのはさみし過ぎるというイメージが強く、なかなか理解されないのも現実です。

では、一体どうすれば??

もしあなたが休息や考え事をしてる間に、

「どうしたの?疲れたの?ぼーっとしてるよ」

と言われたら、イラっとしたりせずに、

「ほんとう?気がつかなかった」「大丈夫だよ元気だよ」「ちょっと疲れたんだ」

と返す。言葉が見つからなくても敵意がないことを示す為にほほ笑む。という練習をあらかじめしておく。

ただ内向的なだけなのに、気難しいというレッテルを貼られるのは不本意!

ならば、こういう対策も時には必要ではないでしょうか。

スイートスポットについて

アメリカでは、外向的な方が生きやすいそうです。
そんなアメリカでミリオンセラーになった「内向型人間の時代」という本があります。

今回はその本で提案されているある事について書きたいと思います。

それは”スイートスポット”です。

内向型は刺激が多いと疲れきってしまいます。

でもその反面、まったく刺激がないとつまらなくって、退屈で、同じように疲れてしまうのです。

じゃあ友人に連れ出してもらっていろいろなところ見て回って、たくさんの知らない人に出会って、というのも嫌ですよね。

では、一段階くらい刺激の程度を下げて、親しい友人に知人をひとり紹介してもらう。

やっぱり疲れてる。

もう少し下げて、親しい友人だけといろいろなところを見て回る。

最初は良かったけど、とても疲れた。

また下げて、親しい友人と会うだけにする。

うーん、まだ疲れてる。喋り過ぎたかな?

じゃあ、家にいよう。テレビ見よう。ちょっとやかましい。雑誌、おもしろくない。好きな本。もう飽きてしまった。

新しい本。

あっという間に2時間経った。まだ疲れていない。いくらでも読めそうだ。

・・・これが”スイートスポット”です。

つまり、自分が効率よくエネルギーを使える刺激の程度を探り、それを”スイートスポット”と呼ぶのです。

著者いわく、これを知っていると、今よりももっといきいきとしていられるそうです。

本を読むと疲れる

ひとによって、視覚から情報を取り込むのが得意、聴覚から情報を取り込むのが得意、言語から情報を取り込むのが得意などという傾向があると思います。

内向型に関する書籍を読んでいると、

内向的 = 読書が好き

というイメージがちらほらと出てくるのですが、私は読書が苦手です。

まず、本を読むと視覚イメージがどんどん膨らんでなかなか前に進まず、そうやって集中力はすぐに失われ脱線します。

そしてがんばって、そういうイメージを意識的に制限しつつ読み進めると、外出した時みたいにぐったりと疲れます。

わたしにとっては、

読書 = めちゃくちゃ疲れる行為

なのです。

それに対し、絵本や漫画など絵によって情報が限定されているとすんなり情報を取り込めます。

ですが、よく「読書とか好きそう」と言われます。好きか嫌いかで言えば、好きなのでしょうが、何しろ疲れるし昔から国語より算数が得意なたちで得意でもないので、大好きではないのです。

どういうひとと会えば疲れずに済むのか

”誰かと会う、その誰かによって、そのひとと会うときだけは100%疲れずに済ませられる!”

なんてことってあるんでしょうか。

内向型は、刺激を受けたときに脳が活発に動き疲労を感じます。

となると、

疲れる相手=脳が活発に動くような刺激を与えてくるひと

となります。

例えば、そのひとと会うと昔のことをたくさん思い出して脳がより活発に動く、など。

ではその反対は、

疲れない相手=脳が活発に動くような刺激を与えてこないひと

おそらく、ある一定の距離感を保っている相手、それより近くても遠くてもあれこれ考えてしまって疲れてしまう一線があります。

その一線はひとによって違う。

家族がそれにあたるひともいれば、毎日会う会社の同僚というひともいるでしょう。

その距離感を探って意識してみると、人前で疲労のピークを迎えることが減り、人付き合いもより気楽になるかも知れません。

ひとと会うと疲れる

家族、親しい友人、知人、同僚、初めて会う人。

誰というわけではなく、ひとと会うと疲れるってことがあると思います。

どんなに気の合う友人でも、どんなに気遣いの上手な知人でも関係ありません。

相手が誰であっても疲れるときは疲れてしまうのです。

それは、

ひと会う = 脳が刺激を受ける

ことだからです。

ひとと会うと、何を話したらいいだとか、どこへ行こうとか、いま自分が言ったことはちゃんと伝わったかな、いま言われたことの意味って何なんだろうとか、もう実にさまざなことをめぐり脳がフル回転。

そのうえ、相手の髪型、顔、服装などなど、すごくよく見てしまう。

疲れるのは当然とも言えます。

でも、たかだかひとに会っただけで、こんなにも刺激的な思いができるなんて内向型の特権です。

内向型、旅する

ちょっとしたことも刺激的に感じて、すぐに疲れてしまう内向型が旅行するときの心得について考えてみました。

内向型はひとところを長く旅することを好み、外向型はあちこち移動しながら旅することを好むそうです。

もし、ひとところに長くいるのならば、滞在先の居心地がよいに超したことはありません。

以前、わたしが旅行記をネットに載せたところ、知人いわく

「ホテルのことしか書いていなかったので、旅先で何をしてたかぜんぜんわからなかった」

そうです。

どこへ行くか、何をするかが旅行において大切なのは言うまでもありませんが、どこに滞在するか、宿泊するのかも内向型にとっては重要と言えます。

ちょっとした休息、旅先で得た情報や体験の整理、お昼寝のための空間を確保しておく必要があるからです。

無理に休んだり、滞在先にものすごくこだわったりする必要はないですが、たとえホテルに長くいたとしてもそれはそれでいい思い出になります。