「心理学」タグアーカイブ

どうやって内向的と判断すればいいのか?

心理学ではいろいろな方法でもってひとの性質について考えているようです。

そのような教科書に載っているいろいろな方法を見ると、”内向”ということばを複数の方法に見ることができます。

ユングの類型論、アイゼンクの特性論、よく耳にするビッグ・ファイブなど。

それぞれが内向的であることをどう捉えているかは違うようなのですが、ことばが共通している限りは少なくとも似たようなものと捉えている気がします。

少し雰囲気の違う捉え方をしているそれらの方法について、そのどれに当てはまると感じるかはひとそれぞれだと思うのですが、内向的ということばだけにこだわるのではなく、他のいろいろな項目も見比べて理解しやすい方法を手掛かりにするといいかも知れません。

BCDEテスト

インターネットで内向型について調べていると「BCDEテスト」なるものに行き当たりました。(検索では植木さんという心理学者の方の記事が出ると思います。)

B:(ブラックリストタイプ)情緒不安定型の外向型→冒険家
C:(カームタイプ)情緒安定型の内向型→温厚マイペース
D:(ディレクタータイプ)情緒安定型の外向型→リーダー
E:(エキセントリックタイプ)情緒不安定型の内向型→職人肌

外向型と内向型、情緒安定型と情緒不安定型の割合はそれぞれ半々だそうです。

内向型や外向型のほかにもいろいろな資質があると知るだけで、誰かに共感を持てたり思いやりを持てるヒントになる気がします。

そのものの心理テストは見つけられなかったのですが、参考にしてみてください。

繊細?HSPとは

HSPとはハイリー(H)センシティブ(S)パーソン(P)の略で、アメリカの心理学者であるアーロン氏が自らの著書のなかで記した心理学用語です。

ハイリーセンシティブパーソンとは”敏感すぎるひと”という意味で、アーロン氏が研究の協力者へのインタビューやアンケート、心理療法を行うなかで観察、調査した結果にもとづいたものになります。

アーロン氏とは別に、生まれつき敏感だった子供が成長すると内向的になるという研究もありますが、アーロン氏いわくHSPには外向型も含まれ、「内向型=HSP」ではないとのことです。

でもHSPのうち7割は内向型が占めるらしいので、外向型HSPは少数派ということになりそうです。

内向型ってそもそも・・・

”内向型”は一般的にひとの性格をあらわす言葉として使われますが、もともとは
心理学用語です。

20世紀を代表する心理学者のひとりであるカール・ユングが、彼の著書である
「タイプ論」のなかで書いたふたつの性格態度に関する言葉なのです。

そのふたつが”内向型”と”外向型”です。

そこでは内気で閉鎖的な性格を”内向型”と呼んでいるようですが、今日においては性格に関する問題だけでなく内向的かどうかは生まれ持ったものという考えがあり、それにもとづいた研究もあります。

このサイトでは管理人の実感をもとに記事を作成しているところがあり、また内向的かどうかは生まれ持った気質によることを前提にしています。

(心理学の研究についてはいろいろなものがあるので、この前提がすべてではないと思います。ご関心がおありでしたら調べてみてください。)

心理学用語のHSP

内向型と外向型との違いは、情報をや刺激をどう取り込むか、どう処理するかというものだそうです。なので、刺激を受けた際に脳内により多く血流のある場所が内向型と外向型では異なるという研究結果もあるそう。

HSP(ハイリーセンシティブパーソンの略)は内向型にも外向型にも当てはまりうるもので、より敏感で繊細なひとという意味の心理学用語です。

HSPかどうかの診断は自分自身が敏感な人間と感じているかどうかによる部分があるようです。内向型かどうかの診断も、脳内の血流を調べるわけもいきませんから、いずれにせよ自己申告や自己診断によるものとなってしまいます。

HSPかどうかの診断は、騒音や匂い、振動に敏感だとか、物事に深く感動するかなどのものです。
あくまで心理学用語であり病名などではないので、ご心配なさいませんように。

ご褒美ください

とある実験によると、ご褒美をあげて何かをさせた子供よりもご褒美をあげずに物事に取り組ませた子供の方が、その物事に対する関心や持続力が増すそう。

ご褒美をあげてしまうと、関心がすべてご褒美に持って行かれるのかも知れませんね。

ところで、内向型にとって一番のご褒美とは何でしょうか?

金銭の支給?宝飾品?旅行?グルメ?

確かにそれらも魅力的です。

ですが、本当にこころから欲しくなるご褒美は何の用事もないお休みが数日かも知れない。

外向的な方にそれを言うと、さみしい人とか疲れた人と思われるかも知れませんが、楽しみなんだから仕方がない。でも忙しさあってのありがたいお休み。

そう思って忙しい毎日を耐え抜く強さって一体いつになったら身につくのでしょうか・・・。

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)の7割が内向型

より敏感と言われているHSP(ハイリーセンシティブパーソン)の約7割が内向型と言われているそうです。
だからと言っていいかわかりませんが、HSPの特徴と内向型のそれを混同して考えてしまうことがよくあります。

HSPは人口の約2割、それとは別に内向型と外向型の割合は半分半分くらいと言われます。
ということは内向型のうち72%はHSPではないひとびとで、HSPは内向型においても28%ということになってしまいます。

内向型のうち約4人にひとり。言うほど多くはない。

当サイトの記事でも書いたような、プレッシャーによわい、同時にいくつものことをするのが苦手、刺激に影響されやすく疲れやすい、というのはHSPの特性としても言われているようです。

HSPは何に対しても敏感で自分自信に悩みを持ちやすいため、内向型について語る著名人はたいていHSPという可能性も考えられます。

わかりやすいHSPの特徴はカフェインの影響をうけやすいというものです。
コーヒー飲んでもよく眠れるよ!という方がいらっしゃったら、HSPでない内向型として発言していただきたいと思います。

網様体賦活系のはなし

アイゼンクというドイツの心理学者をご存知でしょうか?
(ウィキペディアはこちら

アイゼンクによると、内向型と外向型では大脳皮質の覚醒を引き起こす網様体賦活系の働きが違うらしいです。

アイゼンクがそのような仮説を提唱したのは1960年代頃(正確な年代はつきとめることができませんでした。すみません)なので最新情報ではなく、また科学的根拠も十分ではないらしいのですが、さまざまなことを考慮してもまったく的外れとは言えないようです。

網様体賦活系は外からの刺激を脳に伝えるのに、たとえばそのまま伝えれば刺激が大きすぎると判断されれば刺激を抑えた状態で脳に伝え、逆にそれほどでもなければそのまま伝える、といった調整弁の役割をしており、内向型は調整弁の働きがそれほど強くはないというものです。

つまり、100の刺激をうけた際に、内向型は網様体賦活系がそれほど強くは働かないので90位に感じるところを、外向型は網様体賦活系が強く働くので60くらいにしか感じない、ということが起きます。(数値はあくまで例えです。科学的論拠は何もありません。)

正しく証明されていることではないようですが、自分の刺激の受け方についてはかなりイメージしやすいお話ではないかと思います。

ハイリーセンシティブとは

HSPということばがあります。

H(ハイリー)S(センシティブ)P(パーソン)

心理学用語だそうです。

直訳すると、すっごく、繊細な、ひと。

書籍によっては、 内向型=HSP としているものもありますが、そうとは限らないようです。

とある統計によると、人口の20%がHSPで、そのうち70%が内向型。

ということは、全体のうち

HSPかつ内向型:14%
HSPかつ外向型:6%
HSPではない内向型:36%
HSPではない外向型:44%
(別の統計、内向型:外向型=50%:50%を参照)

となると、内向型のうち28%のひとがHSP。そう多くはないなぁ。

あくまで統計上のことなのですが、それでも”内向型だからすっごく繊細とは限らない”ということにはなります。