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進路についておなやみの方へ

先日、知人が小学校、中学校、高校と、進学するに従ってれそれぞれの同窓会は似た者同士が集まってくると話してくれました。例えば高校の同窓会には小学校のそれよりも自分に近いひとが集まるということです。

自分が進みたい道がいかに社会的に不利な条件を含んでいたとしても、それを理由にそこへ進むことを諦めないひとがいることを覚えておいてください。

そしてもし、ご自身もそのリスクはとれると判断がつくようならぜひ進んでみてください。

進みたい道において目的を果たすと同時に、自分と似た考えや感覚を持ったひとに出会えるはずです。

そのことはとったリスクとは比較できないくらい大きな収穫となるかも知れないのです。

内向的だと、「考えすぎだよ」などと言うアドバイスをもらったりもするのですが、考えすぎなんてことはありません。

どうぞ考え抜いて進路を決めてください。

夏休みの過ごし方

暑い中いかがお過ごしでしょうか。

内向型は刺激的な場所でなくても楽しめるため、静かに屋内で夏休みを過ごすという方も少なくないのではと思います。

それに、親類やむかしの友人との集まりはちょっと億劫だったり・・・。

もちろん、気持ちで”面倒臭いなあ”と思ってしまうのは仕方がないです。
ですが年に何度もない機会を気持ちだけで避けてしまうのももったいない。

ひとはいろんな面があったほうがバランスがとれていいのだそう。
面倒臭いことも避けずにこなすことで、そういったいつもと違う別の面をやしなうことも大事です。

自分のこころに耳を傾けすぎる

誰かとおしゃべりすると、頭の中がフル回転しているのを感じるときがあります。
ちゃんと順序立ててしゃべれているか、自分が言いたいことは何なのかなど。

おしゃべりは基本的にひとりではできないので、それに対する反応が必ずあります。あいづちや受け答え、質問や反対意見、またその表情です。

それにもかかわらず自分の考えや言いたいことで頭がいっぱいになって聞けなかったり見逃したりしてしまう。

内向型は敏感だそうなので、相手のところどころの発言や反応でおおよその見当はつくとお思いになられるかも知れません。だけど、自分の言いたいことや知りたいことはとりあえず置いておいて相手の話や反応に集中することも大事です。

もしもうまくコミュニケーションをとりづらいと考えられるなら、そういったことを意識してみてはいかがでしょうか。

ひとりでなぜいけない?

内向型はみんなでわいわい騒いでも楽しいと感じないことがあるので、いっそひとりのほうが気楽でいいや、と思ってしまう時があります。だけどなんとなく、世間からいけないことのように扱われることもあり、心苦しさもないわけではありません。

ひとりでいても楽しいし、でもひとりでは寂しい時も当然ある。
そういう自分がどう思うかは置いておいて、なぜひとりでいないほうがいいのか?をあえて考えてみました。

・悪目立ちしてしまう
・周りのグループに気を遣わせてしまう
・旅先や夜は危険な目にあう確率が上がる
・奇異な行為を指摘してくれる人が側にいない

いろんな価値観のひとがいるので、そういう方々のことを考えたほうがいいということになろうかと思います。
我々が”団体旅行とか信じられない!”と思っているのと同じように、”一人旅なんてどこが楽しいの!?”と思っている方々がいるのです。

好かれてないのかな?と思ったら

内向的ということは、他人にあまりいい印象を与えないかも知れません。極端なことを言うと、「このひとはあまり感じのいいひとじゃないな」と思われたら「内向的なのかもな」と続けざまに思われてしまう可能性すらあるということです。

では、いま”自分は好かれていないかも知れない”問題があるとして、それは本当に内向的なせいなのか。

内向型は外からの刺激の影響をうけやすく疲れやすい気質で、より敏感である可能性もあるのだとか。

そういう内向型の性質について考えてみると、内向型であることが直接の原因で”好かれない”とは考えにくいでしょう。

確かに内面に関心を持ちがちとも言えますが、自分の内面に限らず考えるのが好き、というほうがより内向型の性質として当てはまる気がします。

内向的だからということを問題にするよりも、他人の気持ちに関心を払えているかどうか、というように焦点をしぼったほうが問題に対処しやすいのではないでしょうか。

内向型におすすめの自己PR

かなしいお話ですが、内向型をポジティブにとらえるものの考え方はいまだメジャーではないので、面接などにおいて”わたしは内向型です。ゆえに仕事にも真面目に誠実に取り組めます”というアピールはおすすめできません。

その代わりに、自分がいつも何について考えているかをヒントにいかにご自身が思慮深いかについてアピールすることをおすすめします。

例えば、自分の性格や行動についてもよく考えるならば、

「私は内省的であることを心がけ、失敗から学ぶことをポリシーとしております」

例えば、グループの中でどうすれば居心地がいいかをよく考えているならば、

「私はいつも自分の役割について考え、自分の能力を発揮してどう目標に寄与するかを考えながら行動します」

など。

もちろん、それを面接官に説得力をもって説明するために、かならず具体的な例を提示することが必要です。

面接官に伝えることは常に同じ。それは、

「わたしを信じてください。信じて採用してください」

何を信じてもらうか、「みなさんのお役に立ちます」「会社に貢献します」

入社後のことも考えて、嘘いつわりのないように・・・。

敏感さを利用しない手はない

繊細、敏感、考えすぎ、神経質。

どれも精神病理と結びつけられやすいことで、まったく良い事とは思えません。ですが内向型がこれらに当てはめられやすいのも事実です。

もちろん、内向型だからと言ってみんなそうというわけではないでしょう。
でももしそういう傾向にあったとして、それらを利用しない手はない気もします。

繊細で敏感なら、細かいことや他人の気持ちも察しやすいはず。
考えすぎるほどに考えられるなら、いろいろなことに気がつけるはず。
神経質なら失敗を回避する手立てをみんなより先に思いつくはず。

世の中は自分が考えたり感じたことがすべてではありません。
だけど、この世の中を泳ぎきる助けやヒントにはなるはず。

ピンチのときとは

内向型は、刺激的な場所にいると消耗するということについて繰り返し書いているかと思います。

消耗すると、内向型はどういう状態になるのか?
理解しづらい方がおられるかも知れませんので、具体的に説明してみたいと思います。

たとえば飲み会などの最中。

普段あまりお話しない方とやりとりすると消耗が加速します。そういうシチュエーションになったら要注意です。

思考停止、ひとの話が頭に入ってこない、焦点がさだまらない。

無意識のうちにそういう状態になり、まるで意識不明からよみがえるように
”はっ”と気がつきます。

どのくらい自分がその状態になっていたかわかりませんが、おそらく1秒以内だと信じて何事もなかったように(たとえみんなが何の話しをしているかわからなくても)にこやかに、いかにもリアクションしているふうを装います。

大丈夫です。だれも気がつきません。でも本人としてはできれば避けたいので飲み会は苦手などということになるのです。

ぴったりの職場?

内面により強い関心を持つ内向的なひとにとって、いまの職場が自分に合っているかどうか考えずにはおられないということがあると思います。

では、内向型にぴったりの職場なんてあるのでしょうか?

外からの刺激に影響を受けやすいので、ひとりの空間が保てたほうが内向型向きかも知れません。
あと静かなほうがよいなど。

しかしながら、仕事や職場はいろいろな条件が重なってくるもので、完璧なものというのはありません。結局はそういう”内向型に合うかどうか”というのは参考程度の条件にしかなりえません。

内向型に合う職場を探すよりも、とりあえず採用してくれたそこで頑張ってみるほうが大切のような気はします。

黙っててもok!

内向型は自分の考えや場の意見に考えをめぐらせるあまり発言しない、黙ってしまうということがあるようです。

会議なのに黙ってしまう。
友人と二人でいても黙ってしまう。
なんならずっと黙っている。

ということが起きるということです。

ではそれは悪いことなのか?

会議などでは、黙っていると意見を持っていないとみなされる危険があります。
でも、その場で発言せずとも自分の意見を誰かに伝えるすべはあるはずです。
友人と二人でいて、もし相手がおしゃべりの好きなひとなら聞き手に回っていればまったく問題ないでしょう。

あいさつや問いかけに反応しないのはさすがによくありませんが、悪いこととは言い切れなさそうです。
それに、他人に対してもの静かであることに価値を見いだすひともいるはずです。