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扁桃体のはなし

人見知りをされる方は、人と会う際に脳の扁桃体という部分が活発になり不安を感じるのだそうです。

内向型は特に扁桃体が活発に動く気質である、というはっきりとした情報を見つけることはできなかったのですが、自分は内向的かつ人見知りと感じていらっしゃる方は多いように思います。

扁桃体は、もし損傷があり正常に機能しないとなると恐怖心をいだくことがなくなり、たとえば危険を察知してそれを避ける能力もなくなってしまうそうです。危険ですね。

ですから、人見知りするということは扁桃体がある程度正常に機能しているということなのです。だからあなたが人見知りでも何も心配する必要はありません。

扁桃体とは関係ないのですが、人見知りすることを問題と思われるならば、むしろその本質は相手に対する自分の振る舞いに自分自身が納得していないということではないでしょうか。

会う人全員に好かれることは不可能です。
でも自分を好きになってくれる人だけ相手するわけにもいきません。

納得のいく振る舞いをするのはむずかしいことですが、ちょっとした工夫ならばできそうではありませんか。

去り際に何か心当たりがなくても、相手にひとこと「ありがとう」とかならず言ってみる。相手との距離感がうまくつかめそうにないなら、話題に関する”趣味の話はしない”などの自分ルールをあらかじめ作っておく、など。

ひと付き合いって本当にむずかしい。千里の道も一歩から、ですね。

ストレス = 嫌なこと じゃないらしい

内向型は外からの刺激(広い意味でのストレス)の影響を脳に受けやすい気質です。

ストレスは嫌なことからしか受けない、と思って生活していると、思いがけずストレスからくる症状にさいなまれることがあります。

嫌なことがあって、”あぁストレスだなぁ”と思ったとして、それはとてもわかりやすいストレス状態。

でも、楽しいとか、うれしいとか、そういうことでも自分にちょうどいいストレス状態を超えてしまうことがあるのです。

ストレスは、興奮状態、疲労感、倦怠感、うつ状態、など出る症状にも段階があります。

疲労感、倦怠感、うつなどは、「嫌なこと」から受けたストレスかも知れませんが、興奮状態は楽しくても、うれしくても起こります。

興奮しても元気でいられれば問題はないのですが、夜に眠れなかったり、食欲がなくなっていたり、意外とからだにも影響は出ます。

ちなみに、個人的な考察によると身体を動かすと興奮状態に対処するストレス解消になります。
(科学的な根拠はわかりません。すみません)

楽しくって、うれしくって、でもそれがストレスだなんて・・・。

脳って本当に不思議でむずかしい。

なぜ飲み会に行きたがらない

「飲み会のお誘いを断るのは罪なのか?」の補足です。

飲み会 = できれば行かずに済ませたい事柄

ということについて説明したいと思います。

内向型は刺激が多過ぎると疲れます。そういうわけで、刺激的なことをかならずしも”楽しい!”とは感じないのです。

飲み会では、ひとも多く静かに食事するなどありはしません。ひとりで静かに飲んだり食べたりしていると、誰かが気を遣って話しかけてくれるくらいです。

でも、内向する(考えたり、物事を感じ取ったりする)ことで元気が出る内向型にとって、話し続けることはエネルギー補給ができないということ。

エネルギーを大量に消費するような刺激的な環境に身を置きながら、それでいて元気を回復させる暇がない。

あぁ。

しかも、内向型は感情にうったえかけてくるような事柄や、自分にとても関わりの深い事以外を記憶しておくのが苦手らしく、誰かの家族のこと、趣味のこと、仕事のこと、個人的なことなど、そしてあげくお名前なんかを忘れてしまうことがある。
(決して興味がないわけではないのですが)

そうなると、話すだけでも”わたし今がんばっている!”状態なのに、まさかの忘却によってお隣の席の方々と気まずい雰囲気になってしまうこともある。エネルギーも人間関係もピンチに陥ってしまいがちなのです。

しかも中座ってよっぽどでないと許されない・・・なぜ・・・。
参加するからには、毒喰らわば皿までが飲み会ではないでしょうか。

というわけで内向型は”できれば飲み会には参加したくないな”とつい思ってしまうのです。

飲み会のお誘いを断るのは罪なのか

飲み会。

飲めない人が含まれていても、飲み会。食事会。とにかく、ひとびとが集まって食事したりお酒を飲んだりする会。

新年会、送別会、歓迎会、慰労会、打ち上げ、懇親会、親睦会、忘年会。

とにかく、そういう会。

友人や家族以外の人と交流を持つことは意味のあることだし、学校や職場の仲間ならなおさら重要に感じられます。

また、他人の考えにダイレクトに触れられるチャンス、しかも受け身で自然発生的ないいチャンスです。

でも、人がたくさんいて、かならずしも気の置けないひとばかりではないそういう会に参加するのは、決して気軽ではありません。

では、断ってもいいのか?

結論は「いい!」

しかし、条件があります。

会をするには準備が必要で、忙しい勉強や仕事の合間にスケジュールを組んだりお店を探して予約したり、段取りを考えたり、そういう事をしてくれるひとがいることを知っておくべきです。そのひとは自分が企画した会に一人でも多くの人が参加してくれることを望んでいます。

そのひとに申し訳ないと思う気持ちと、そういう会に参加して例えば翌日の行動に影響が出てしまいそうなほどの疲労が予想されるだとか、そういうことを天秤にかけて判断しなければなりません。

相手を傷つけない程度に「用事がある」などとわかりやすい言い訳を思い切って使ってもいいですし、ただ「参加できません」と言ってもいいです。無理に理由を作ったり、ましてや”内向的でそういう会はとても疲れるから”などと説明する必要はありません。たいてい”何か事情があって行くことが出来ないんだな”と思ってもらえます。

毎回お断りもなしです!とってもしんどいのはわかるけれど、何か悩みがあるなら思いがけないところにヒントはあるものです。

そのヒントを見つけるのは、もしかしたら「飲み会」で、かも知れないですよ!

「なぜ飲み会に行きたがらない」の記事はこちら

体力がなくてこまる

内向型は外からの刺激をうけて、わりとすぐにエネルギーを消耗し、ときには枯渇してしまいます。

では、内向型は体力がないのでしょうか。

一般的に言われる体力とは、

・持久力
・からだの疲れにくさ
・スタミナ
・持続力と活力
・バテにくい

などという言葉に置き換えられるようです。

あまり言葉にこだわるとヘリクツになってしまうのですが、やむをえない部分もあるのでつづけると、これらはすべてからだが元気かどうか?をあらわすものです。

疲れた、体力がない、と感じた時、本当にからだも元気がないですか?

軽い感じはしなくても案外動けるのでは??
自分を疲れさせたこと、以外の何かならなおさらまだ動ける筈と思います。

内向型は脳が活発に動くと疲労感を感じます。それは、疲労を感じるくらい物事に対して脳がよくうごくということなのです。

疲れているのは、脳みそだけかも知れませんよ。

対策をうっておく

内向型が、かぎりあるエネルギーを効率よく使ったり貯めたりするのには、ちょっとした工夫が必要です。

・刺激が多くなりすぎて、疲れるのを防ぐために情報をシャットダウンして休息をとる。
・エネルギーを復活させるためにひとりで考えたり思いめぐらせる空間を確保する。

でも、世間では刺激的なことはかならず楽しいし、ひとりでいるのはさみし過ぎるというイメージが強く、なかなか理解されないのも現実です。

では、一体どうすれば??

もしあなたが休息や考え事をしてる間に、

「どうしたの?疲れたの?ぼーっとしてるよ」

と言われたら、イラっとしたりせずに、

「ほんとう?気がつかなかった」「大丈夫だよ元気だよ」「ちょっと疲れたんだ」

と返す。言葉が見つからなくても敵意がないことを示す為にほほ笑む。という練習をあらかじめしておく。

ただ内向的なだけなのに、気難しいというレッテルを貼られるのは不本意!

ならば、こういう対策も時には必要ではないでしょうか。

本を読むと疲れる

ひとによって、視覚から情報を取り込むのが得意、聴覚から情報を取り込むのが得意、言語から情報を取り込むのが得意などという傾向があると思います。

内向型に関する書籍を読んでいると、

内向的 = 読書が好き

というイメージがちらほらと出てくるのですが、私は読書が苦手です。

まず、本を読むと視覚イメージがどんどん膨らんでなかなか前に進まず、そうやって集中力はすぐに失われ脱線します。

そしてがんばって、そういうイメージを意識的に制限しつつ読み進めると、外出した時みたいにぐったりと疲れます。

わたしにとっては、

読書 = めちゃくちゃ疲れる行為

なのです。

それに対し、絵本や漫画など絵によって情報が限定されているとすんなり情報を取り込めます。

ですが、よく「読書とか好きそう」と言われます。好きか嫌いかで言えば、好きなのでしょうが、何しろ疲れるし昔から国語より算数が得意なたちで得意でもないので、大好きではないのです。

どういうひとと会えば疲れずに済むのか

”誰かと会う、その誰かによって、そのひとと会うときだけは100%疲れずに済ませられる!”

なんてことってあるんでしょうか。

内向型は、刺激を受けたときに脳が活発に動き疲労を感じます。

となると、

疲れる相手=脳が活発に動くような刺激を与えてくるひと

となります。

例えば、そのひとと会うと昔のことをたくさん思い出して脳がより活発に動く、など。

ではその反対は、

疲れない相手=脳が活発に動くような刺激を与えてこないひと

おそらく、ある一定の距離感を保っている相手、それより近くても遠くてもあれこれ考えてしまって疲れてしまう一線があります。

その一線はひとによって違う。

家族がそれにあたるひともいれば、毎日会う会社の同僚というひともいるでしょう。

その距離感を探って意識してみると、人前で疲労のピークを迎えることが減り、人付き合いもより気楽になるかも知れません。

内向型、旅する

ちょっとしたことも刺激的に感じて、すぐに疲れてしまう内向型が旅行するときの心得について考えてみました。

内向型はひとところを長く旅することを好み、外向型はあちこち移動しながら旅することを好むそうです。

もし、ひとところに長くいるのならば、滞在先の居心地がよいに超したことはありません。

以前、わたしが旅行記をネットに載せたところ、知人いわく

「ホテルのことしか書いていなかったので、旅先で何をしてたかぜんぜんわからなかった」

そうです。

どこへ行くか、何をするかが旅行において大切なのは言うまでもありませんが、どこに滞在するか、宿泊するのかも内向型にとっては重要と言えます。

ちょっとした休息、旅先で得た情報や体験の整理、お昼寝のための空間を確保しておく必要があるからです。

無理に休んだり、滞在先にものすごくこだわったりする必要はないですが、たとえホテルに長くいたとしてもそれはそれでいい思い出になります。

内向型は空気が読めない?

内向型が苦手としているもののなかでも”ひとに合わせる事”は、もはや悩みとして定番のように思います。日本ではよく「空気を読む」という言葉が使われ、協調性がとても大事にされているからです。

たしかに”空気=自分”が常に一致していればどんなに楽だろうとときどき考えます。
それが一致していないこともよくあります。他人と関わる以上それは仕方のないことです。

内向型は自分の感じたことや考えたことを重要視する傾向にあるため、空気を読まずに行動したいと思っても不思議ではないでしょう。たとえば、みんなでワイワイ騒いだりはしゃいだりしても楽しくはないと理解してもらうのはなかなか難しいので、”みんなで楽しもう!”という空気をあえて読まずに帰宅する、など。

空気を読むことを大事にして調和をはかる内向型もいらっしゃると思うので、”内向型=空気が読めない”と言われるのは悲しいですが、”空気を読むのが大変”という側面はあると思います。