「内向型について」カテゴリーアーカイブ

言っても同じ?

内向型はコミュニケーションがあまり上手ではないという言われ方をすることがあります。

でも他愛のないことでもひとと話すのは大事なことです。
また、「ごめんなさい」とか「ありがとう」の言葉は大切です。

言ったところで「いいよ」とか「気にしないで」とか相手は言ってくれるかも知れません。でも、それは「ごめんなさい」や「ありがとう」を言わなかった場合の心の声と同じじゃない。

言ったからこそ言ってもらえた「いいよ」や「気にしないで」であって、言わなくても良かった、許してもらえた、という意味ではないのです。

どうせ言っても同じだし話すのは苦手だからと避けてしまうと、せっかく”悪いな”とか、”うれしかった”と思っていても伝わらないのです。

備えあれば憂いなし

内向型は社交が得意でなくても、自分が興味を持っていることはスラスラと、それどころか周りがウンザリするくらいに話す。

これは内向型に関する書籍で目にする内向型の特徴のひとつです。

すべての内向型にあてはまるわけではないでしょうが、著者は自重をこめてそう書いたのでしょうし多少身に覚えもあるので気をつけてはいます。

しかし逆に先日、自分が興味を持っていることにどういうわけか関心を持ってくださる方がいて説明する羽目に。そして他人からの関心ありきで説明することなど考えていなかったので悔いの残る風にしか話せず。

せっかく興味を持って接する対象があるなら、ひとにどう説明すればいいか、説明する機会があるかどうかわからないけれど、自分なりにまとめておけばよかったなと思ったりしました。

実際にそうする機会がないならただの妄想になりかねないですが、自分の興味がどうやったらひとに伝わるのかを考えておくことは、人付き合いをする上で意外と大事なのかも知れません。

仕事について

管理人は営業事務をしています。

いろんなところから電話やメール、faxがきて順番に効率良く処理していかなければならない多少の忙しさを伴う仕事です。

仕事を与えられたらそれが急がない仕事なのか急ぐ仕事なのか判断して順番に処理していきます。時には今やっていることより新しくきた仕事のほうが急ぐ、ということもあり得ます。物事を中断するのを得意としない内向型という観点から言えば、向いてない仕事と言えます。

でも私はこの仕事が嫌いではありません。もちろん仕事(に限らず何でもそうですが)なので嫌なことは山ほど起こります。失敗もします。

星の数ほど失敗と成功を繰り返し、劇的ではないにしろ少しずつ自分が成長していく感覚が好きなのかも知れません。

就職で迷っているひとがいたらと思い、自分の仕事のことを書きました。
内向型に100%合う仕事などないような気はします。また仕事というものは誰かの為に何かをしてお金を貰うことです。そういうレベルの話からすればどんな仕事もやることは同じかも知れません。

満足して暮らす

日々何のためにちょこまかと悩み苦しみそしてさまようのかと考えた結果、自分はどうやら”どうしたら満足して暮らしていけるか?”を追い求めているいらしいと思い至りました。

買ってきた間違いなくおいしいものよりも、自炊したほうが満足感が得られる。
流行を追いかけるより、丈夫で長持ちしそうな服を着ているほうが満足できる。
ちょっとだけ外出をして、あとは家のなかで過ごせると満ち足りた気分になれる。

自分が満足するかどうか?は、その行為をイメージでとらえるのではなく、実感としてどうか?ということをきちんと考えることが大事です。それは内向型の得意とするところのような気がします。でも上に書いたような目先の、かつ自分だけの満足を追求するあまり空回りすることも。

なかなか出来ないことではありますが、他人の満足に関わることがまわりまわって自分の満足につながることもある、というところまで考えられるようになりたいものです。

内向的になってしまった・・・

どういうわけか有名人などの人生を語る際に”つらいことが重なって内向的な性格になってしまった”と書かれることがあります。

言いたいことはわかるのだけれど、少なくともこのサイトで使っている内向的ということばの意味からすれば、その言い回しは間違いです。そのことは散々書いているので今回は置いておいて、なぜそういう書かれ方をするのか?について考えたいと思います。

つまるところは、つらいことが重なるあまり自分がつらいと思うことのほかには関心を向けづらくなった、というようなことだと思います。関心が自分のつらいこと、つまり自分の気持ち、内側にあるという意味です。

たぶん、なのですが本来は外向的だったひとが内向的になってしまうのは悲劇的だし、内向的な人間が外向的にならざるを得ない状況に置かれるのも悲劇のもとのように思わます。

ただ、内向的だったのに外向的になってしまった・・・、とは書かれない。内向的なひとが外向的になるより、外向的なひとが内向的になるほうが周囲の関心をひく、というだけのような気もしますが、良く言われないのはやっぱり気になります。

見た目で気質が分かる?

内向的なひとの特徴を考察していると、外見的な共通点を見つけるのはむずかしいように思われます。

見た目でわかりやすいのは体型ですが、まさにそこから内向的かどうかを判断するのは無理のようです。

客観性を気にする外向型ならばダイエットにいそしむ筈、と思ってもそうとは限らないようですし、反対に内向的ならストイックにダイエットに励むのでは、という考えも持ててしまいます。

また心理学の本を読むと、クレッチマーというひとが体型でひとの性質を分類したことの紹介があったりするのですが、あまり肯定的な扱いではないようです。

注意深く内面を探っても、気質をはっきり見出すのはむずかしい。見た目でそれを知ろうとするのは尚更のようです。

読書のコツ

内向型は読書好き、というイメージがあるような気がします。たまたま読んだ内向型に関する書籍の著者が自分のことを読書好きとしているせいかも知れません。

当たり前ですが内向的かつ読書が好きというひとは間違いなくいます。しかしすべての読書好きが内向的なわけではありません。自分が考えたのではないことを読み続けるという行為はむしろ外向型に向いているような気すらします。

というのも管理人は読書が苦手です。

本に書いてある他人の考えと自分が感じていることが拮抗してなかなか読み進められない、書いてあることが理解できないということがしばしば起こるからです。

それでもその本をぜひ読みたいという気持ちがある時は、音読します。音読という行為は、自分の考えをひとまず置いて、書いてあることに集中させる働きがあるらしいのです。

ちょっと幼稚な行為のような気もしますが・・・。

感情と向き合う

内向型は人付き合いを苦手とすることがあるそうなので、人付き合いで大事なことって結局何なのか考えてみました。

人付き合いで大事なことは、自分や相手の感情と向き合うことじゃないかと思います。

自分が何か言って、相手がよろこぶ。

相手が何かやって、自分がむっとする。

うれしいことがすべて理屈で説明できるなら、人を喜ばせることはもっと簡単だろうし、反対に悪意や他意のない発言に無性に腹の立つこともあります。

自分の発言で相手の機嫌が悪くなったら、その発言がどんなに理にかなっていても良くはないのです。だから、発言を理屈で説明しようとするのではなく、まず相手の感情を素直に受け止めるべきだと思います。

同様に自分の感情も安易に否定すべきではありません。もちろん、感情を抑えることでその場がうまくいくこともあるでしょうが、素直に伝えていい時もあるし怒っているのにそれを認めないことで相手との関係に混乱が生じてしまうこともあります。

相手の感情を素直に受け入れて、自分の感情を認められたら、人付き合いは多少なりとうまくいくと思います。

内向的で困ること

内向型は外からの刺激をより大きなものとして受け止める気質です。

なので大したことのない事や、一見何も起こっていない状況などでも観察したり考えたり、内面を忙しくしていることもあります。

そこで困るのが、内面はひとから見えないので、他人から理解されづらいということが発生することです。

自分としては色々考えたり、ものを見たりしているのに、ついぼーっとしているとか、何を考えているかわからないと思われたりするようなのです。

そんな状況を打破するためにたまに逆にはっちゃけて失敗することも・・・。

ひとから理解されたいと思うことは大事なことなので、困っていること自体は悪いことではありません。でも内向的ながらひとに理解されたり親しみを持ってもらうのはなかなか難しいので、周りのひとと地道にコミュニケーションをとっていくべきだと思います。

外向型から盗め!

外向的なひとを見ていると、要するに他人がどう思うか?とかを物事に取り入れるのがすごく上手と思ってしまいます。

情報収集が上手だったりもするし、興味のあることがいつも外側に向いているように思えます。もちろん他人自体にも関心を持っているように見えるし、初対面のひとがたくさんいても疲れ知らずなんだろうな、という想像をしてしまいます。

内向型も外向型におとらず良いところがあると思うのですが、でも自分が苦手なことを少しでも良くしたいという気持ちはあるもの。

そういう時、外向的なひとがどういう振る舞いをしているかを観察することは大事だと思います。ただただ、”自分とは違うタイプのひとだな”とか”自分とは気が合わなさそう”と思うのではなく、なるほどそういう風にすれば好かれるのかもな、というような技を盗めるようになるかも。