「内向型について」カテゴリーアーカイブ

お休みの日に遠足

日本では、せっかくの休日なのに会社のひとと遠出や旅行に出かけねばならないということがあります。

そういった遠出や旅行にはおおまかに分けて2種類あると考えられます。

①経営・管理者がその遠出や旅行に意味をもたせているもの
②イベントの好きな社員の方が主に好意でもって企画しているもの

①であれば経営・管理方針にもとづくものですから、”行かない”という結論を出すのは簡単ではなく、よく考える必要があります。
②ならば企画者は好意で誘ってくださっているので、無理に行く必要はありません。断る際には十分な理由を提示して企画者に対する好意を見せてください。
”あんな企画は迷惑だ”などと、少なくとも社内では言うべきではありません。

もし行かねばなるまいとなったら、日々の大半を過ごす職場に関わることなので、ここ一番の高い山を登って帰ってくるつもりで頑張るほかありません。
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情報を入手だ!

情報を得る手段はいくつか選択肢があるものです。

テレビ、ラジオ、インターネット、雑誌、書籍など。

それぞれを選択した場合に、まったく同じ情報が得られるかと言えばもちろん違うのですが、「◯◯について知りたい」というレベルであれば、まずまずのものが得られます。

また、”楽しみたい”とか”感動したい”などであればさらにどの選択肢をとってもいいはずです。

ではどれを選べばいいのか?

内向型は外からの刺激が多すぎると消耗してしまいます。
ですから、同じ情報なら刺激の少ないもの、もしくは自ら刺激を調節できるものの方がいいかも知れません。

すこし単純かもしれませんが、

「テレビー映像=ラジオ」

でラジオの方が刺激(情報量)が少ない。
テレビもラジオも受け手が勝手に止めることはできませんが、インターネットや紙の読み物なら自分が疲れたらやめられる。それでも、テレビもラジオも録画・録音しておけば同じように扱える。

いろいろ試して最適な情報入手の方法をさぐってみてください。

飲んで騒いで大はしゃぎ

世間ではみんなでワイワイ騒ぐことこそ楽しいと考える傾向がまだあると思います。ですが、そうは感じない人もいます。

内向型は限界を超えた刺激にさらされると、疲れますし快感も得られません。
内向型にとってワイワイ騒いでも楽しいと感じられないのはよくある普通のことなのです。

でも、ほかのひとが楽しんでいるときに”楽しくない”と伝えることは簡単ではありません。それにパーティーなどでひとりでいると寂しい人と思われるのではという自意識も働きます。

人口の約半分は内向型と言われており、そういうひとも少なくはないはずです。
あなたがパーティーなどでひとりになれる空間を見つけた時、そこには同じように流れ着いてひとりでいる人々の姿を目にすることもできると思います。

疲れやすいなら気質をうたがって

内向型は、外からの刺激により脳が活発に動く気質だそうです。
また脳内の血流も多くなり疲労を感じやすいよう。

何か激しい運動をしたり、ものすごく忙しい毎日を送っているわけでもないのに、”自分は疲れやすい”と感じられるのであれば、それは内向的であるせいかも知れません。

まず性格などの先入観は置いておいて”自分は内向的なのかも?”と。
そして、受けられる情報や刺激には限りがあると意識してみてください。

情報や刺激をシャットダウンしたり、こまごまと一人になったり休息をとったり。
そうすると疲れやすさもいくぶんかは軽減されるのではと思います。

セロトニンってなんだ

セロトニンは脳にある神経細胞から分泌される脳内物質で、不足するとゆうつになったり体調不良になったりすると言われています。

またセロトニンは大脳皮質の働きを調整しているそう。大脳皮質は活性化しすぎると、考えすぎなどを引き起こし気持ちによくない影響がでるのだとか。

セロトニンを増やせば、考えすぎがなくなって内向型もより心が健やかに!という発想はなんだかたんらく的であるようにも思えますが、セロトニンの分泌を促すと言われているものはなんだか健康によさそうなのでご紹介します。

・日光浴をする
・リズム運動をする
・ごはんをよく噛んで食べる
・呼吸に意識を向ける
(有田秀穂著「セロトニン脳トレーニング」より)

うーん。できそうなラインナップであるように思えます。
ぜひ試してみてください。

人見知りとは限らない

内向的だとつい、そういうものと思ってしまうひとの性格があると思います。
なかでもよくあるのが、「人見知り」ではないでしょうか。

「人見知り」とは初対面の人などに対し恐怖心や不安感を持ってしまうことです。

よく芸能人が”実はわたし人見知りなんです”と言ったりしますが、それは外からの刺激を大きいものとして受け止める「内向型」なのであって、その恐怖心や不安は「人」に対してだけ持っているわけではないのでは?などと思ってしまいます。

勝手な言い分ですが、芸能人が”人見知りなんです”ではなくて、”内向的なんです”と言ってくださると、内向的という言葉も肯定的なイメージに近づくような気がするのですがいかがでしょうか。

繊細?HSPとは

HSPとはハイリー(H)センシティブ(S)パーソン(P)の略で、アメリカの心理学者であるアーロン氏が自らの著書のなかで記した心理学用語です。

ハイリーセンシティブパーソンとは”敏感すぎるひと”という意味で、アーロン氏が研究の協力者へのインタビューやアンケート、心理療法を行うなかで観察、調査した結果にもとづいたものになります。

アーロン氏とは別に、生まれつき敏感だった子供が成長すると内向的になるという研究もありますが、アーロン氏いわくHSPには外向型も含まれ、「内向型=HSP」ではないとのことです。

でもHSPのうち7割は内向型が占めるらしいので、外向型HSPは少数派ということになりそうです。

内向型ってそもそも・・・

”内向型”は一般的にひとの性格をあらわす言葉として使われますが、もともとは
心理学用語です。

20世紀を代表する心理学者のひとりであるカール・ユングが、彼の著書である
「タイプ論」のなかで書いたふたつの性格態度に関する言葉なのです。

そのふたつが”内向型”と”外向型”です。

そこでは内気で閉鎖的な性格を”内向型”と呼んでいるようですが、今日においては性格に関する問題だけでなく内向的かどうかは生まれ持ったものという考えがあり、それにもとづいた研究もあります。

このサイトでは管理人の実感をもとに記事を作成しているところがあり、また内向的かどうかは生まれ持った気質によることを前提にしています。

(心理学の研究についてはいろいろなものがあるので、この前提がすべてではないと思います。ご関心がおありでしたら調べてみてください。)

疲労回復対策=趣味

内向型は外からの刺激により疲れやすい気質です。
そういうことを疲れやすい体質としてとらえ対策を講じる方も少なくないのでないでしょうか。

脳内におけるより多くの血流が疲労感につながるようなので、刺激をシャットダウンすることで多少は回復すると思われるのですが、この疲れた体をどう回復させるのかについて考えてしまうのはもっともなことでもあります。

そして、そういう疲労感の回復を目指した行為は趣味にも通ずると思います。

ツボやアロマなどは必要な知識も多いですし、食事にも気をつけ出すとさらに勉強が必要です。

疲労に聞く食材などを探し求め、出かけることもあるでしょう。

そういうことから得た知識などを無理強いされると周囲は困惑するので注意が必要ですが、疲労回復のために情報収集して行動を起こし実践するのは達成感もあり楽しいと思います。

これはりっぱな趣味です。

とりあえず笑って!

表情筋は脳に影響を及ぼしているそうです。
表情筋を動かすと脳が活性化すると言われているらしく、そういうこともあってか落ち込んだ時に無理しても笑顔をつくろうなどというアドバイスが生まれているようです。

ですが、落ち込んでしまって泣いても笑っても気分が晴れない時はあります。

内向型は問題を内在化したがる気質と言われています。
落ち込んだりすると、問題は自分の中にあるとみなしたり、原因を内面に探ったりする傾向にあるようです。

落ち込んでいろいろと考えてしまうのは仕方がありません。
でもそこから這い上がる努力も必要です。
その努力とは表情筋を動かして脳を活性化させることなんだと、まず笑ってみるというのはどうでしょうか。

ただ笑うもよし、コメディーを見るもよし、漫画でも映画でも構いません。
とりあえず笑ってみれば見えてくるものがあるかも。