「内向型について」カテゴリーアーカイブ

脳をきたえる事はできるのだろうか〜記憶力編〜

記憶は短い間しか覚えていられない短期記憶と、長い間忘れない長期記憶とがあるのだとか。
情報は短期記憶として一旦保存され、重要だとか心に残ったと思われるようなものが長期記憶となるそうです。

内向型が脳に刺激を受けた時により多くの血流が流れるのは、脳の長期記憶に関わる場所という見方があるとのこと。

残念ながら参考書籍においてはむしろ、何でもかんでも長期記憶として保存してしまい物事を思い出すのに脳のどの引き出しに入れたかわからなくなるので、ときどき頭の中がまっ白になる現象が起こる、とあったので内向型は記憶力がいいとは断言しづらいようでした。

インターネット上の記事などによると、短期記憶ではすぐに忘れてしまうのでいかにして長期記憶として脳に保存してもらうかが記憶力をよくする工夫のしどころ、脳の鍛えどころなのだそう。
もともと長期記憶をよく利用する内向型は記憶力を鍛えるより、まっ白になることへの対策が先決のような気もします。

しかしながら、まっ白になることを脱するよりも、墓穴を掘るような余計なことを焦って言わないように心がけることがまず大事だと思います。

どうやって内向的と判断すればいいのか?

心理学ではいろいろな方法でもってひとの性質について考えているようです。

そのような教科書に載っているいろいろな方法を見ると、”内向”ということばを複数の方法に見ることができます。

ユングの類型論、アイゼンクの特性論、よく耳にするビッグ・ファイブなど。

それぞれが内向的であることをどう捉えているかは違うようなのですが、ことばが共通している限りは少なくとも似たようなものと捉えている気がします。

少し雰囲気の違う捉え方をしているそれらの方法について、そのどれに当てはまると感じるかはひとそれぞれだと思うのですが、内向的ということばだけにこだわるのではなく、他のいろいろな項目も見比べて理解しやすい方法を手掛かりにするといいかも知れません。

内面とどう向き合えばいいのか

内向型は自分の内面に関心をよせる傾向にあるようなので、自分の内面とどう向きあうべきか悩んでいる方も多いかも知れません。

内向型は生まれ持っての気質なので、内向的なひとびとがみな同じ性格なわけではありません。

だから内向型であればみな同じような悩みをかかえ同じアドバイスでもって解決するというわけではないのです。
内向型のなかには自分との向き合い方に悩みを持たない人すらいると思います。

もし、自分と向き合うなかで疑問があり、たとえば生きづらさを感じていらっしゃるならその原因は内向的であることのほかにあると考えたほうがいいかも知れません。

ご自分の性格、置かれた環境および状況、価値観、自尊心の在り方、など。

ものごとをすべて変えてしまうことはなかなかむずかしいと思いますが、あきらめずにいればすこしずつ変わっていくものもあります。

外向型の代わりに考える

内向型は考えるのが好きです。
それはものを考えることで快感をえやすい気質だからだと思います。

それに対し外向型は考えるのが苦手とする可能性があるようです。外から情報を得ることを得意とするため、ひとりでじっと考えるよりもいろんなことに触れたり経験したほうが有意義と感じるのかも知れません。

そういう外向型の気持ちは想像の域を出ませんが、もし考えた方がよさそうな場面があれば外向型の代わりに内向型が考えをまとめたりできるのでは、などと思ってしまいます。

外向型のひとが内向型である我々に見た目のことやいろいろな遊び、世の中のことなどを教えてくれたりするのと同様に、自分が考えたことや感じたことを外向型に教えてあげるともしかしたら役に立つかも。

内向型におすすめの自己PR

かなしいお話ですが、内向型をポジティブにとらえるものの考え方はいまだメジャーではないので、面接などにおいて”わたしは内向型です。ゆえに仕事にも真面目に誠実に取り組めます”というアピールはおすすめできません。

その代わりに、自分がいつも何について考えているかをヒントにいかにご自身が思慮深いかについてアピールすることをおすすめします。

例えば、自分の性格や行動についてもよく考えるならば、

「私は内省的であることを心がけ、失敗から学ぶことをポリシーとしております」

例えば、グループの中でどうすれば居心地がいいかをよく考えているならば、

「私はいつも自分の役割について考え、自分の能力を発揮してどう目標に寄与するかを考えながら行動します」

など。

もちろん、それを面接官に説得力をもって説明するために、かならず具体的な例を提示することが必要です。

面接官に伝えることは常に同じ。それは、

「わたしを信じてください。信じて採用してください」

何を信じてもらうか、「みなさんのお役に立ちます」「会社に貢献します」

入社後のことも考えて、嘘いつわりのないように・・・。

お昼寝のはなし

内向型は刺激や情報が多すぎると疲れてしまいやすい気質です。
もしインターネットやテレビを見ていて”なんか疲れたな”と思ったら、それらを消せば少し楽になるかも知れません。

それと同じ考えでただ目をつむればいい、というのもあります。
ですが究極のシャットダウンは睡眠です。

なかでもお昼寝は旅先や休日を元気よくすごすのに有効だと思います。
しかし長いお昼寝は睡眠サイクルを狂わせてしまうので注意が必要です。

これは多分のはなしなのですが、短い睡眠(15〜30分くらいのお昼寝)は習慣づけることが可能のような気がします。たまにお昼寝すると起きるのが辛くてその結果長く寝てしまうのですが、頻繁にお昼寝しているとすんなり起きるのにも慣れてくる、というようなことです。

旅先や休日になんとなく元気が出にくいような方は試してみてください。

敏感さを利用しない手はない

繊細、敏感、考えすぎ、神経質。

どれも精神病理と結びつけられやすいことで、まったく良い事とは思えません。ですが内向型がこれらに当てはめられやすいのも事実です。

もちろん、内向型だからと言ってみんなそうというわけではないでしょう。
でももしそういう傾向にあったとして、それらを利用しない手はない気もします。

繊細で敏感なら、細かいことや他人の気持ちも察しやすいはず。
考えすぎるほどに考えられるなら、いろいろなことに気がつけるはず。
神経質なら失敗を回避する手立てをみんなより先に思いつくはず。

世の中は自分が考えたり感じたことがすべてではありません。
だけど、この世の中を泳ぎきる助けやヒントにはなるはず。

休日をたのしむ

お休みの日に長く予定が入っていないとなんとなく焦ってしまうときがあります。
でも反対に、予定のない休みを楽しみにしていることもあります。

内向型は刺激的な環境だと疲れてしまいやすいので、そういう意味で社交イベントや外出が大の得意ではありません。だから予定のないお休みの日は家でのんびりすることが理想となるのも無理はない気もします。

ですがそういう内向型だから家にいるばかりというのはよくないのだとか。

社交イベントは疲れるけれど意外と社交的に振る舞える自分を発見したり、はしゃいだりするのは苦手だけどテーマパークや複合施設など騒がしい場所も嫌いじゃないなど。

そういう性格の様々な顔が、”ちょっと苦手なんだよな・・・”ということから形成されるようで、その性格の様々な顔は大事にしたほうがいいのだそうです。

家でゆっくりするのもいいけれど、行ったことのないイベントや場所へも行くと案外楽しめるかも。

ピンチのときとは

内向型は、刺激的な場所にいると消耗するということについて繰り返し書いているかと思います。

消耗すると、内向型はどういう状態になるのか?
理解しづらい方がおられるかも知れませんので、具体的に説明してみたいと思います。

たとえば飲み会などの最中。

普段あまりお話しない方とやりとりすると消耗が加速します。そういうシチュエーションになったら要注意です。

思考停止、ひとの話が頭に入ってこない、焦点がさだまらない。

無意識のうちにそういう状態になり、まるで意識不明からよみがえるように
”はっ”と気がつきます。

どのくらい自分がその状態になっていたかわかりませんが、おそらく1秒以内だと信じて何事もなかったように(たとえみんなが何の話しをしているかわからなくても)にこやかに、いかにもリアクションしているふうを装います。

大丈夫です。だれも気がつきません。でも本人としてはできれば避けたいので飲み会は苦手などということになるのです。

エネルギー貯めないと行動できない?

みなさんはエネルギー補給をどうされていますか?
週末に好きなように過ごしてストレス発散する。平日でも夜は好きなことをする。日中でもひそかにこまごまと休憩をとる。

でも常にエネルギーを貯める必要があると感じるなら、そもそも日常に必要なエネルギーが不足あるいは枯渇しているということかも知れません。

何かから抑圧されている状態だと簡単に消耗してしまいます。
逆に、自由で思い通りだとかなり動き回っても大丈夫だったりします。

たとえば自分から選びとったこと(職業や振る舞い方など)でも、実は周りの価値観に合わせていただけという場合に、結果として常に抑圧されたような状態になるということです。

ちょっとむずかしいですが・・・。

もしエネルギー不足をひんぱんに感じるようであれば、そういうことについて考えてみてください。