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体力がないと感じたらどうすればいいのか

参考書籍に次のようなことが書かれていました。

内向型は疲労を回復させにくい遺伝子を持っている、という研究結果がある、と。

疲労を回復させにくいということは、例えば外向型が一時間休息することで回復させる疲労に対し、内向型は2時間の休息が必要になるということです。
(あくまで例えなので、”2倍の時間がかかる”という意味ではありません)

ではどうすればいいのか、とりあえず食事についてしろうとなりに考えてみました。

まず、炭水化物が不足すると疲れやすくなるそうです。

お米やパンなど主食となるものをしっかり食べましょう。

つぎに、たんぱく質も不足すると持続力がなくなるそうです。

牛肉は、鉄分(不足すると疲れやすくなる)をいっしょに摂取しやすく、豚肉は疲労回復に効果のあるビタミンB1が豊富だそう。ちなみに、豚肉はヒレやももにより多くのビタミンB1が含まれているそうです。

それぞれが糖質、脂質と切り離せないので、食べ過ぎるのはあまりよくないのですが、時間がなくてもおにぎり一個、パン一枚を食べる。あと食事にハム一枚とか、おにぎりの具をシャケにするとか、何かたんぱく源となるものを食べるようにする。

はっきりとした実感はしづらく、また栄養については考えだしたらきりがないですが、手始めにこの2つ(炭水化物とたんぱく質)を意識してみてはいかがでしょうか。

ひとの楽しみにつきあう

内向型は、どんな楽しげなことでも刺激が多過ぎるとかえって疲れてしまいます。

そのため、世間でイメージされる楽しいこと、たとえば団体旅行や一般的なレジャーなどが内向型にとってかならずしも楽しいこととは限らない、ということが発生するわけです。

それどころか刺激的な状況がつづくと、ぐったりとしてしまいます。
そんな風になってしまえば、どんなことも十分に楽しめる筈がありません。

内向型は刺激に対して疲労を感じやすく、また疲労を回復させづらい体質なので、こまめに休息をとる必要があります。

とは言え、他のひとをよそに自分だけこまごまと休息するのにはちょっとした勇気と工夫が必要です。

例えば、まるで忍者のごとく、座る場所をまっさきにみつけては腰を下ろす、目をつむる、会話に参加するのをやめて好きなことに思いめぐらす。内省する。すーっといつの間にかみんなから離れてひそかにまた戻ってくる・・・。
(コツはひとごみにまぎれること)

やむをえず誰かの楽しみに合わせて行動せざるをえなければ、何とかしてそういう休息を隙間に盛り込む。

ちょっと大変だけど、ぐったりしてしまう前にやってみると案外いろんなことを楽しめるようになるので、ぜひためしてみてください。

秘めたる力があるのでは・・・

脳が刺激をうけることで疲労を感じやすい内向型は、使えるエネルギーに限界があると思っておいたほうが無難です。

ですが、それは内向型の持つエネルギーの絶対値が少なく、限られているということではありません。

疲れるくらい脳が刺激をうける、ということはそれだけ脳が活発に動いているということです。

エネルギーが少ないのではなく、エネルギーの消費量が多いということなのです。

わたし個人は運動が苦手なこともあり、体力がないであろうことは否定しづらいのですが、こんなにも四六時中何か考え事をしているのならば、使いようによってエネルギーは無尽蔵にあるのではと思うことがあります。

ご自分にそんなものはないとお感じになられても、エネルギーの消費量がとてつもなく大きい何か(原因)をお持ちの筈です。

それが、悩み事なのか仕事なのか趣味なのかはわかりませんが、わかってしまえば案外とエネルギーはうまく回りだすのではないでしょうか。

というか、内なる力、秘めたる力。無尽蔵にあるエネルギー。

そういうものが内向型にはあるもんだ、と思いたい。

よいっぱりなのは内向的なせい?

よいっぱりとは、夜は元気だけど朝はよわいひと、という意味です。

内向型は睡眠障害を引き起こしやすい気質だそうです。

睡眠障害とは、不眠や過眠など生活や健康に支障が出るような睡眠にまつわる障害のことです。

たしかに、内向型は外からの刺激に敏感なのですぐ興奮してしまい、夜に眠れないなどということがあると一気に体内時計は狂います。

また、内向型の性質として疲労を回復させるのに時間がかかるというものもあるので、過眠になりがちだったとしてもうなづけます。

もしあなたがよいっぱりの朝寝坊なら、内向的であることが原因かも知れません。

理想を言えば、日々のストレスにうまく対処できていると、夜ぐっすり眠れて、朝も早く目ざめます。(言うのは簡単)

あなたがHSP(ハイリーセンシティブパーソン。こちらの記事参照)ならば、カフェインを避けることで不眠のリスクを避けることもできるようです。

余計なことですが、よいっぱりって作家さんみたいでちょっとかっこいいですよね。でも早起きは三文の得とも言います。一回早起きして味をしめてみれば生活が変わるかも?

パニック!

何かのハプニングや思いがけないことなどが起きてしまったらみなさんはどうしますか?

内向型は、何かそういうパニックに陥るような事柄に遭遇すると、とりあえず起こったことを吟味しようとするのですぐ行動には移さないそうです。

おそらくそれは程度によるもので、よっぽどの事が起きていない限りはいくら内向型とは言え何らかの対処(行動)はしていると思うのですが、外向型の方と比べると行動はゆっくりかもわかりません。

しかしながらそうなると、内向型は端から見ればパニックとは縁遠く冷静沈着に見えるだろうと考えられます。
そしてあろうことか自分自身もだまされてしまう気がします。

自分の行動を振り返ってみてはじめて、「あぁ、パニックだったな」と思うことはありませんか。

何かが起こったら、「自分がいまパニック状態にあるかどうか」をまず意識してみてください。パニック対処を、よりスマートにこなせる筈です。

そして、”冷静沈着に見える人”に心当たりのある方。
その人はただ内向的なだけでひそかにパニックかも知れないので、そっと見守るか手をさし延べてあげてください。

カフェでぼー

みなさんはカフェって行かれますか?

お友達とよく行かれますか?ひとりでも?お好きな方はきっとひとりでも行かれますよね。

カフェのコーヒーはちょっと高いです。それはゆっくりする空間が確保されるからでしょう。

でもわたしはカフェでゆっくりできないです。

せっかくゆっくりしようとカフェに入っても、結局食事して飲み物を飲み干すようにしてすぐに出て来てしまいます。

性分というもの(せっかち)もあるでしょうが、やはり内向的だからそういうところで落ち着かないのかもとも思います。

先日、カフェで隣に座っていた女性は、店内に音楽が流れているのにもかかわらず携帯用音楽再生機(itune?walkman?なにかわかりません)で音楽か何かを聞いていらっしゃいました。

内向型は新しい情報などの刺激に過剰に反応し疲労をかんじやすい為、好みのものやおなじみのものを手元に置きたがるらしいのですが、まさにそうしていらっしゃるように思いました。

カフェでぼー、って何だか内向的な行為のような気もしますが、実際には違うように思います。

カフェでぼーにチャレンジなさる場合は、お気に入りのなにかを携帯されることをおすすめします。

扁桃体のはなし パートⅡ

前回、扁桃体の話しを書いた際に「内向型は特に扁桃体が活発に動く気質である、というはっきりした情報を見つけることはできなかった」と書いたのですが、それらしいものを見つけました。(すみません)

それは内向型は高反応、つまり刺激に対してより大きな反応をしめす可能性があるというものです。

アルコールをしませた綿棒をかがすとギャン泣きする赤ちゃんと、そんなに反応しない赤ちゃんとがいるそうです。
そしてギャン泣きしていた赤ちゃん、つまり高反応をしめした子供は成長すると内向的になるのかも知れないという研究をしている方がいらっしゃる、というもの。

高反応ならば、扁桃体も活発に動くと考えられるんじゃないか。その高反応が内向型とイコールになれば、内向型がひとと会った時に不安を感じるようなこと、人見知りするようなことがあってもおかしくはないのでは・・・。

ただし、経験から”初対面のひとと会うことはそれほど危険なことではない”ということを認識していたり、そういう学習や成長過程で得た性格などが影響をおよぼし、かならずしも「人見知り=内向型」と断言はできないようです。

科学的な研究も要注目ですね。

疲労のピークを意識してみる

疲れやすい内向型は、もはや疲れることを避けていては生きていけません。

なぜ疲れやすいかというと、外からのあらゆる刺激に対して脳が活発に動くからで、決して体力がないわけではないのですが、しかしながら使えるエネルギーに限りがあるのは事実です。

では、そんな内向型は何を指針にして行動予定や目標を立てればいいのでしょうか。

”もうこれ以上は動けない。話せない”と思う状態。

それを、「疲労のピーク」と呼ぶことにします。

「疲労のピーク」を迎えた時に、もし一人だったらそのまま休息に入っても問題ないですよね。

でもそれが人前だったら?

ピンチです。集中力はなくなっていて、しどろもどろ。失敗して誰かときまずくなってしまうことも。

疲労することは避けられない。でも、人前で「疲労のピーク」となることを避けようとすることはできる筈。

予定から逆算して行動し「疲労のピーク」を避けたり、「疲労のピーク」が来そうな気がしたらひとりで休憩してみたり。

疲れることを避けてしまうと何事にも消極的にならざるをえないので、もしなにかチャレンジしてみたいと思うような時、「疲労のピーク」を避けることを意識し行動してみてはいかがでしょうか。

正論を言ってみるとこうなる

もし、内向的であるがゆえにひとから理解されないと悲しい気持ちになったり、疎外感を感じるようなことがあったら、私たちはどうすべきなのか?

自分のこころに耳を傾けてみてひとと違うと感じたり、みんなで騒いで楽しもうと誘われても、どうしても楽しそうとは思えなかったり。

そんな時、自分はこう思うからみんなと同じようにはできませんと伝えたとします。すると「これでいいのかな?」という迷いが発生してしまうでしょう。

そうなったら、一体どうすべきなのでしょうか。

実はその時点でなにかを対処すべきなのではなく、必要なのは日頃からの備えなのです。

みんなと違う行動をとるからと言って、敵意はない。みんなのことを嫌いなわけではないと伝えておく。態度で示す。

どんなささいなことにも”ありがとう”と感謝の気持ちを伝える。声にして出す。

そうやって好かれようと気にかけて、信頼を得ようと努力しておく。
そうすればいざみんなと違う自分がいても、大丈夫。
簡単に嫌われたり理解できない偏屈なひととみなされて悲しい思いをすることはなくなります。

・・・ってこれこそ正論!運動して間食しなかったら痩せるよって言うのと同じです!

みなさま、出来る範囲でがんばりましょう。

失敗したときの内向型

失敗したときに、内向型がどうなってしまうのかを考えてみました。

まず、失敗したという衝撃を受ける。
(脳にストレスが与えられる)

失敗をとりあえず受け止める。
(脳内のより長い経路を衝撃が走る)

なにが起こったのかを深く考えられるようになる。
(副交感神経系がはたらく)
※この時、失敗に対処しようとすぐに行動はできない。

考えすぎてうつっぽくなる。
(副交感神経系がはたらいている状態に長くとどまる)
または、冷静さを取り戻し失敗に対処する。

とりあえず、あせっても内向型の脳はすぐに対処できないので、焦らないこと。

けれど、より長く失敗について考えると脳に過剰なストレスがかかり、さらに対処するのがおっくうになってしまう。

ある程度ゆっくりと失敗を受け止めそれについてよく考えたあとに、かならず行動をともなった対処をすることが大切です。

ちなみに、失敗しても冷静そうに見えて、中の人はてんやわんや、というのが内向型の典型と言えるのかも知れません。