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ためらい

気の置けない友人や知人と食事をするのは楽しみ。
自分で計画を立てた旅行にいくのも楽しみで仕方がない。

なのに誰かにふいに誘われたり、そこまで気の進まない食事や外出に対しては、ためらいをかんじる。
そしてどうにかして行かずに済ませられないかとりあえず考えてみる。

これはかなりたかい確率で、内向型の傾向だと思います。
ではなぜそこまで内向型はためらうのか?

誰かの都合に合わせたり、予定していなかったことに参加すると消耗してしまうからです。
はじめはいいのですが、だんだん集中力がなくなってきてしまい、会話がつづかなくて困っても言葉がなにもでてこない!なんてピンチも起こりえます。

だから嫌なんです。

そして終わったあとは放心状態になるくらい疲れていることも。
解放された安堵感から急速に元気を取り戻すこともありますが、そうじゃなかったらどうしよう・・・と誘われた時点からすごく心配になります。

だから嫌なんです!!

元気な状態をコントロールする目安

内向型は刺激が多過ぎるとくたくたに疲れてしまいます。
ですが、ひとは刺激がまったくないと元気をなくしてしまうものです。

ではその度合いをどうやって感知すればいいのでしょうか。

例えばテレビを見ていて、”あ、疲れそう”と思ったら即消す、ということをしてみてください。

その内容は潜在的なことも含めておそらくご自身にあまり興味のないものかと思います。

またお店などで、商品を見る為に店内を見渡すときのことを思い出してください。

”欲しいものないな””このお店のなかにいてもつまらないな”と感じたら基本的にはその場を離れますね。

この”あ、疲れそう”と”つまらないな”という感覚をまず覚えてください。

”あ、疲れそう”となったら、そこから受ける刺激をシャットダウン。
”つまらないな”となったら、それまでに考えたあらゆる情報を整理するなどの内向開始。
(”つまらない場所”について考える必要は全くなし。それとは関係のない自分の好きなことや気になることを)

興味のない情報を受け止め続けられるほど、内向型はタフではありません。
また”つまらない”状態を放っておくと確実に疲れてしまうので、頭を切り替えて好きなことを考えるようにしてください。

その通り100%やってのけるのは不自然でもあるし必要ないけれど・・・。
元気を維持したいここぞの時には試してみてください。
(でも、試験勉強のときは疲れそうでもつまらなくても頑張ってやってね。)

趣味をさがそう

趣味というと仕事や生活にくらべて気楽なものを思い浮かべがちですが、実際にそれを見つけるのは意外と大変です。

そうは言っても、もともと内面により強い関心を持っている内向型は自分に合う趣味を見つけ出すのに多少有利かも知れません。

逆に世間で楽しいとか人気があるといった趣味に簡単に乗っかることができず、なかなか見つからないという気分にもなります。ですが飽きずに長く楽しめる趣味を見つけたいならそういった情報はそれほど重要ではないでしょう。

他ならぬ自分が楽しめるものを探しだすのに、他人が楽しいと感じるかどうかは参考にはなるけれど結局のところ決定的な理由にはしないものです。
なので、とにかく自分でいろいろと試してみることが大切です。

情報過多になると疲れてしまう内向型にはちょっと大変なのだけれど・・・。
趣味は、励まし、勇気、楽しみ、癒しなのでいろんな偏見や先入観を捨てて、自分だけの楽しみを探しに行きましょう。

内向型は逆境なのか

「内向型に合った暮らし方や仕事に就けばすべてうまく行く」

という希望や意見にときどき悩ませられます。

たとえば、自分が関心を持っていることに対してはここぞとばかりに集中力を発揮するので、専門的な職業についた方がいいといったようなものや、コミュニケーションはそれほど得意ではないから、たくさんのひととあまり関わりを持たないようにするなどといったものです。

内向型に関する書籍の著者などは、それらを実行したすえにそういう本を書くに至っているようで、著書のなかでそういうことを勧めていたりするのですが、みんながみんなそんなふうに思い通り生きられるわけじゃない。

そういうアドバイスはありがたい夢ではあるけれど、非現実的で単に重荷という面もあります。

自分の思うように生きるためにはどうすればいいのか考えて行動することは大事ですが、内向型と言っても人としてそれがすべてではないので、内向的であることだけを活かそうというのも極端な発想です。また、それを逆境ととらえて乗り越えようとする必要もないと思います。

こんなサイトをやっているわたしが言うのもなんですが、そういう意見に振り回されないようにしたいものです。

脳を鍛えれば内向的じゃなくなる?

内向的か外向型かというのは性格や人格によるものではなく、基本的には脳の性質によるものです。

となると、もしかしたら脳のトレーニングをすれば内向的にも外向的にもなれるのではという考えが浮かんでしまいます。

トレーニングをつむことによって、自然と内向型の振る舞いができる、もしくは外向型のようにも振る舞える、ということはありえるのか。

結論から言うと、脳を鍛えて内向的になったり外向的になったりすることはむずかしいと思います。
内向的かどうかということに関する脳の研究はそんなことがわかるほどには進歩していないからです。
ですからドーパミンが出れば出るほど楽しいと感じ、何をしても内向的な今ほど疲れない外向型になるための脳の鍛え方なんてものは存在しないのです。

より内向的に、もしくは外向的に振る舞う必要性を感じているのであれば、演じるほかありません。

テンションを上げて、俳優になったつもりで・・・。
意外と楽しいものですから、一度やってみてください。

つづき記事あります)

内向的な性格って・・・

だれかについて語るとき、”不幸な出来事があって内向的な性格になってしまった”という表現をすることがあります。

本人にとって”内向的な性格になってしまった”ことが不幸だとすれば、それはそのひとが本来は内向的でないからでしょう。外向型が内向的に振る舞わざるをえないのであれば、それはなんらかの抑圧状態にあるのだろうから不幸と言えます。

では内向型が内向的な性格になってしまっても、不幸?
そもそも内向的な性格が不幸?

最初に言ったような表現をされる方は、そこまで深く考えてはいらっしゃらないと思いますが、そういう意味ではないはずです。
外向型と真逆のことが起これば、内向型も不幸と言えます。つまり、内向型であるにもかかわらず外向的な性格になってしまうこと。

内向型なのに、ついものをよく考えずに行動したり発言してしまう。(※)
内向型なのに、忙しくしていないとつまらないと感じて焦る。華やかな暮らしだけが価値ある人生と考えてしまう。

本来の自分とは違う自分を生きるわけですから十分に力を発揮できず、時に自信も失いがちとなりえます。

大事なのは、自分を知ることだと思います。何か小さなサイン、そういうものを見落とさないように気をつけて自分の本来の気質について考えて探ってみてください。

(※)外向型が考えなしの言動を繰り返すという意味ではなく、内向型は考えてからでないと行動できない、発言できない気質であるという意味です。

ありのままで

気のせいかも知れませんが、ありのままの自分でいると周りのウケがあまりよくないように感じることがあります。

それは自分の価値観と周りのひとが持つ価値観とのあいだに生じるギャップが原因のひとつと考えられます。

ありのまま、つまり自分らしくいることができればエネルギーを一番効率よく使うことができると私は思っています。
疲れやすくエネルギーが枯渇しがちな内向型にとってこれほどありがたいことはありません。

また疲れやすいがために、やむを得ず”ありのまま”に近い状態で周りと接していることもあります。
ありのままでいることは、ある意味やむを得ないんだけれど、みんなと価値観を共有できていないことは時にかなしい。

ありのまま、をすこしだけ封印するように意識してみてはどうでしょう。

私の場合は・・・、

(おしゃべりなので)自分だけが面白いと思っているかも知れない話しはしない。
(早口なので)相手の目を見てゆっくりと話す。
(せっかちなので)ひとに聞かず、どんなことでも自分ひとりで調べてたしかめる。

ありのまま、が他人に対して失礼な態度であるという考え方もあります。
封印をつづけると、ある日突然周囲のひとと距離が近くなっているような気分になれます。
やってみるとむずかしいけれど、もし私と同じ悩みをお持ちならぜひ試してみてください。

網様体賦活系のはなし

アイゼンクというドイツの心理学者をご存知でしょうか?
(ウィキペディアはこちら

アイゼンクによると、内向型と外向型では大脳皮質の覚醒を引き起こす網様体賦活系の働きが違うらしいです。

アイゼンクがそのような仮説を提唱したのは1960年代頃(正確な年代はつきとめることができませんでした。すみません)なので最新情報ではなく、また科学的根拠も十分ではないらしいのですが、さまざまなことを考慮してもまったく的外れとは言えないようです。

網様体賦活系は外からの刺激を脳に伝えるのに、たとえばそのまま伝えれば刺激が大きすぎると判断されれば刺激を抑えた状態で脳に伝え、逆にそれほどでもなければそのまま伝える、といった調整弁の役割をしており、内向型は調整弁の働きがそれほど強くはないというものです。

つまり、100の刺激をうけた際に、内向型は網様体賦活系がそれほど強くは働かないので90位に感じるところを、外向型は網様体賦活系が強く働くので60くらいにしか感じない、ということが起きます。(数値はあくまで例えです。科学的論拠は何もありません。)

正しく証明されていることではないようですが、自分の刺激の受け方についてはかなりイメージしやすいお話ではないかと思います。

SNSとのお付き合い

SNS(ソーシャルネットワークサービス)とは、facebookなどインターネット上での主に社交を目的として展開されているサービスです。

SNSでは社交は写真や文章でされますから、リアルよりいくぶんか気楽です。よく考えたりゆっくり吟味しながら反応したり返答したりすることが出来るからです。

しかしながら、ただでさえ頭の中で散らかりがちな人付き合いがさらに煩雑になってしまうことも予想されます。

ついでに言うとこの”予想される”煩雑さは内向型にとってかんたんに想像がついてしまうため、そもそも「やらない」という結論に早々といたることもよくある話しだと思います。

自分に合うSNSを探して見つけるのが理想ですが、いずれにせよ①とりあえずアカウント取得(登録をする)②少なくとも数回は投稿をして様子を見る③ひとの投稿もちゃんとチェックする④疲れたら即やめる という必要があると思います。

楽観的な発想ではありますが、リアルの練習場にしてもいいと思います。こういう投稿をして、みんながどんな反応をするだろう?と様子を見るなど。でも、③において自分の価値観と合わないと感じたら即④です。

内向的であるがためにSNSの利用をためらっているならば、①とりあえずアカウント取得(登録をする)してみてください。
最初に登録したサービスで、とはならないかも知れませんが、そのうちSNSの楽しい使い方がおわかりになると思います。

集中力を取り戻したいのだけれど

ここでお話しする”集中力”とは、ふと考える「もっと集中力があれば効率良く勉強できるのになぁ」とか、「ここ一番で集中できれば残業せずに済むのだが」とかの”集中力”ではなく、「あれ・・・(思考停止)・・・」のときに失われている”集中力”です。

内向的な方にはお心当たりがあるのではと思うのですが、内向型には放心状態に近い”集中力”の失い方をする時があります。

それは積み重なった何かのせいだと思うのですが、ショックな出来事や忙しさだけでなく、はっきりした心当たりなくなぜか突然陥ってしまうこともあるのです。

本人にすれば、気がつけば「あれ・・・(思考停止)・・・」となります。

脳内で何かが起こっているのは間違いないのですが、ここでは科学的な対処法ではなく考え方をご提案したいと思います。

「あれ・・・」になったら、もはやプランBを発動するしかありません。
勉強しようと思っていたけれどやめて眠る。早朝出勤を念頭に入れてとりあえず帰宅する。もしくはダラダラでもいいから仕事をして、その代わり何時には帰宅すると決める。お皿洗いはするが洗濯物は明日たたむことにする。

一時間前のはつらつとした自分にこだわってプランを変えずにいると、余計に能率も下がりますし、ミスをする可能性も高くなると思われます。

脳にはさからえません。「あれ・・・」になったら、ゆっくりよく考えて予定を変更してください。