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ひとりでなぜいけない?

内向型はみんなでわいわい騒いでも楽しいと感じないことがあるので、いっそひとりのほうが気楽でいいや、と思ってしまう時があります。だけどなんとなく、世間からいけないことのように扱われることもあり、心苦しさもないわけではありません。

ひとりでいても楽しいし、でもひとりでは寂しい時も当然ある。
そういう自分がどう思うかは置いておいて、なぜひとりでいないほうがいいのか?をあえて考えてみました。

・悪目立ちしてしまう
・周りのグループに気を遣わせてしまう
・旅先や夜は危険な目にあう確率が上がる
・奇異な行為を指摘してくれる人が側にいない

いろんな価値観のひとがいるので、そういう方々のことを考えたほうがいいということになろうかと思います。
我々が”団体旅行とか信じられない!”と思っているのと同じように、”一人旅なんてどこが楽しいの!?”と思っている方々がいるのです。

同時にいろんなことができない

内向型は同時にいろいろなことをするのが苦手と言われているそうです。

実感として、いくつかのことを同時進行することは出来るので、そんなことはないだろうと思ったのですが、言い方を変えると確かに認めざるを得ない気もしてきました。

それは、”ひとつのことや自分がいま取り組んでいることで頭がいっぱいになってしまうと切り替えがなかなかできず、ほかのことを同時にすることがむずかしくなる”ということです。

確かに、そういう言い方をされると、「同時にいろいろなことをするのが苦手」となってしまうのかも。

ヘビースモーカーと内向型

ヘビースモーカーと言えばなんだかかっこいいイメージを抱いてしまうのですが、内向型にもヘビースモーカーになるリスクがひそんでいるそうです。

喫煙した時に体内に取り込まれるニコチンが神経伝達物質であるアセチルコリンの代わりをするらしいです。そのアセチルコリンこそ、ドーパミンが出すぎるとかえって疲れてしまい快感を得られない内向型にとって、快感を得るための重要な役割を持つものなのです。

ニコチンはドーパミンも放出させるようなので、ドーパミンが出るほど楽しいと感じる外向型もヘビースモーカーになるリスクを同様にもっていることになります。

その理由が内向型と外向型で実はちがう、というのは興味深いですが、どっちにしろヘビースモーカーとなるリスクを持たせるニコチン、ということのようです。

好かれてないのかな?と思ったら

内向的ということは、他人にあまりいい印象を与えないかも知れません。極端なことを言うと、「このひとはあまり感じのいいひとじゃないな」と思われたら「内向的なのかもな」と続けざまに思われてしまう可能性すらあるということです。

では、いま”自分は好かれていないかも知れない”問題があるとして、それは本当に内向的なせいなのか。

内向型は外からの刺激の影響をうけやすく疲れやすい気質で、より敏感である可能性もあるのだとか。

そういう内向型の性質について考えてみると、内向型であることが直接の原因で”好かれない”とは考えにくいでしょう。

確かに内面に関心を持ちがちとも言えますが、自分の内面に限らず考えるのが好き、というほうがより内向型の性質として当てはまる気がします。

内向的だからということを問題にするよりも、他人の気持ちに関心を払えているかどうか、というように焦点をしぼったほうが問題に対処しやすいのではないでしょうか。

脳をきたえる事はできるのだろうか〜記憶力編〜

記憶は短い間しか覚えていられない短期記憶と、長い間忘れない長期記憶とがあるのだとか。
情報は短期記憶として一旦保存され、重要だとか心に残ったと思われるようなものが長期記憶となるそうです。

内向型が脳に刺激を受けた時により多くの血流が流れるのは、脳の長期記憶に関わる場所という見方があるとのこと。

残念ながら参考書籍においてはむしろ、何でもかんでも長期記憶として保存してしまい物事を思い出すのに脳のどの引き出しに入れたかわからなくなるので、ときどき頭の中がまっ白になる現象が起こる、とあったので内向型は記憶力がいいとは断言しづらいようでした。

インターネット上の記事などによると、短期記憶ではすぐに忘れてしまうのでいかにして長期記憶として脳に保存してもらうかが記憶力をよくする工夫のしどころ、脳の鍛えどころなのだそう。
もともと長期記憶をよく利用する内向型は記憶力を鍛えるより、まっ白になることへの対策が先決のような気もします。

しかしながら、まっ白になることを脱するよりも、墓穴を掘るような余計なことを焦って言わないように心がけることがまず大事だと思います。

どうやって内向的と判断すればいいのか?

心理学ではいろいろな方法でもってひとの性質について考えているようです。

そのような教科書に載っているいろいろな方法を見ると、”内向”ということばを複数の方法に見ることができます。

ユングの類型論、アイゼンクの特性論、よく耳にするビッグ・ファイブなど。

それぞれが内向的であることをどう捉えているかは違うようなのですが、ことばが共通している限りは少なくとも似たようなものと捉えている気がします。

少し雰囲気の違う捉え方をしているそれらの方法について、そのどれに当てはまると感じるかはひとそれぞれだと思うのですが、内向的ということばだけにこだわるのではなく、他のいろいろな項目も見比べて理解しやすい方法を手掛かりにするといいかも知れません。

内面とどう向き合えばいいのか

内向型は自分の内面に関心をよせる傾向にあるようなので、自分の内面とどう向きあうべきか悩んでいる方も多いかも知れません。

内向型は生まれ持っての気質なので、内向的なひとびとがみな同じ性格なわけではありません。

だから内向型であればみな同じような悩みをかかえ同じアドバイスでもって解決するというわけではないのです。
内向型のなかには自分との向き合い方に悩みを持たない人すらいると思います。

もし、自分と向き合うなかで疑問があり、たとえば生きづらさを感じていらっしゃるならその原因は内向的であることのほかにあると考えたほうがいいかも知れません。

ご自分の性格、置かれた環境および状況、価値観、自尊心の在り方、など。

ものごとをすべて変えてしまうことはなかなかむずかしいと思いますが、あきらめずにいればすこしずつ変わっていくものもあります。

外向型の代わりに考える

内向型は考えるのが好きです。
それはものを考えることで快感をえやすい気質だからだと思います。

それに対し外向型は考えるのが苦手とする可能性があるようです。外から情報を得ることを得意とするため、ひとりでじっと考えるよりもいろんなことに触れたり経験したほうが有意義と感じるのかも知れません。

そういう外向型の気持ちは想像の域を出ませんが、もし考えた方がよさそうな場面があれば外向型の代わりに内向型が考えをまとめたりできるのでは、などと思ってしまいます。

外向型のひとが内向型である我々に見た目のことやいろいろな遊び、世の中のことなどを教えてくれたりするのと同様に、自分が考えたことや感じたことを外向型に教えてあげるともしかしたら役に立つかも。

内向型におすすめの自己PR

かなしいお話ですが、内向型をポジティブにとらえるものの考え方はいまだメジャーではないので、面接などにおいて”わたしは内向型です。ゆえに仕事にも真面目に誠実に取り組めます”というアピールはおすすめできません。

その代わりに、自分がいつも何について考えているかをヒントにいかにご自身が思慮深いかについてアピールすることをおすすめします。

例えば、自分の性格や行動についてもよく考えるならば、

「私は内省的であることを心がけ、失敗から学ぶことをポリシーとしております」

例えば、グループの中でどうすれば居心地がいいかをよく考えているならば、

「私はいつも自分の役割について考え、自分の能力を発揮してどう目標に寄与するかを考えながら行動します」

など。

もちろん、それを面接官に説得力をもって説明するために、かならず具体的な例を提示することが必要です。

面接官に伝えることは常に同じ。それは、

「わたしを信じてください。信じて採用してください」

何を信じてもらうか、「みなさんのお役に立ちます」「会社に貢献します」

入社後のことも考えて、嘘いつわりのないように・・・。

お昼寝のはなし

内向型は刺激や情報が多すぎると疲れてしまいやすい気質です。
もしインターネットやテレビを見ていて”なんか疲れたな”と思ったら、それらを消せば少し楽になるかも知れません。

それと同じ考えでただ目をつむればいい、というのもあります。
ですが究極のシャットダウンは睡眠です。

なかでもお昼寝は旅先や休日を元気よくすごすのに有効だと思います。
しかし長いお昼寝は睡眠サイクルを狂わせてしまうので注意が必要です。

これは多分のはなしなのですが、短い睡眠(15〜30分くらいのお昼寝)は習慣づけることが可能のような気がします。たまにお昼寝すると起きるのが辛くてその結果長く寝てしまうのですが、頻繁にお昼寝しているとすんなり起きるのにも慣れてくる、というようなことです。

旅先や休日になんとなく元気が出にくいような方は試してみてください。