内向的になってしまった・・・

どういうわけか有名人などの人生を語る際に”つらいことが重なって内向的な性格になってしまった”と書かれることがあります。

言いたいことはわかるのだけれど、少なくともこのサイトで使っている内向的ということばの意味からすれば、その言い回しは間違いです。そのことは散々書いているので今回は置いておいて、なぜそういう書かれ方をするのか?について考えたいと思います。

つまるところは、つらいことが重なるあまり自分がつらいと思うことのほかには関心を向けづらくなった、というようなことだと思います。関心が自分のつらいこと、つまり自分の気持ち、内側にあるという意味です。

たぶん、なのですが本来は外向的だったひとが内向的になってしまうのは悲劇的だし、内向的な人間が外向的にならざるを得ない状況に置かれるのも悲劇のもとのように思わます。

ただ、内向的だったのに外向的になってしまった・・・、とは書かれない。内向的なひとが外向的になるより、外向的なひとが内向的になるほうが周囲の関心をひく、というだけのような気もしますが、良く言われないのはやっぱり気になります。