だれかについて語るとき、”不幸な出来事があって内向的な性格になってしまった”という表現をすることがあります。
本人にとって”内向的な性格になってしまった”ことが不幸だとすれば、それはそのひとが本来は内向的でないからでしょう。外向型が内向的に振る舞わざるをえないのであれば、それはなんらかの抑圧状態にあるのだろうから不幸と言えます。
では内向型が内向的な性格になってしまっても、不幸?
そもそも内向的な性格が不幸?
最初に言ったような表現をされる方は、そこまで深く考えてはいらっしゃらないと思いますが、そういう意味ではないはずです。
外向型と真逆のことが起これば、内向型も不幸と言えます。つまり、内向型であるにもかかわらず外向的な性格になってしまうこと。
内向型なのに、ついものをよく考えずに行動したり発言してしまう。(※)
内向型なのに、忙しくしていないとつまらないと感じて焦る。華やかな暮らしだけが価値ある人生と考えてしまう。
本来の自分とは違う自分を生きるわけですから十分に力を発揮できず、時に自信も失いがちとなりえます。
大事なのは、自分を知ることだと思います。何か小さなサイン、そういうものを見落とさないように気をつけて自分の本来の気質について考えて探ってみてください。
(※)外向型が考えなしの言動を繰り返すという意味ではなく、内向型は考えてからでないと行動できない、発言できない気質であるという意味です。